ショートストーリー №23 複合施設

 少子化の影響で、地方ばかりでなく、都心部でも児童数が減少して廃校になる現象が増えているらしい。色々な試みをしている自治体もあるようだが、ある行政区では、保育園と老人施設を併設させて、とても良い相乗効果を得られているとか、テレビで見たけれど。

 働かなくては生活するのが厳しい現実の中で、働きたくても、今働いていなければ子供を保育園に入れられないというおかしなルールのせいで、認可保育園への入園をあきらめたり、やむなく費用の高い無認可の保育園を利用しながら、空き待ちをしている子育て世代も多くいると聞く。限られた富裕層でなければ、一般庶民であれば、そんなジレンマに苦しみながら働いている若い世代や、働きたがっている人達の悩みを、行政を司る人達は、どこまで理解しているのだろうか。

 児童数が減少している小学校の設備を使って、認可保育園を増やすような試みは出来ないのだろうか。空いてしまう小学校に、ほんの少し手を加えて、認可保育園に変えて行けば、場所探しやゼロからの建設よりも、ずっと安く効率も良いのではと思うのは、素人考えなのだろうか。
 老人施設との併設で、利点も生まれるように思う。卒業生から見ても、自分達の母校が無くなってしまうよりも、姿を変えてそこに存在していてくれた方が良いだろう。時には、母校を訪ねながら、ボランティア活動にもつながるのではないだろうか。
 また、視点を変えれば、保育者・介護者・調理者等々の雇用にもつながる。有資格者の再雇用や、若者の非正規雇用者の正規雇用促進とか、中高年の労働力活用とかにもつながらないかしら?

 画像一つの地域の中で、幼児から老人までいる社会が当たり前なのだから、力のあるものが弱いものをかばい、助け合う社会が「あるべき姿」なのだから、出来る筈だと思うのです。やる気さえあれば・・・。

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